革連載NO.03 ワニ革について その2

革連載その3も引き続きワニ革についてお届けいたします。ワニ革、と一口に言っても、なかなか奥が深く、種類も多岐に及びます。この機会に、ぜひワニ革について、触れてみてください。
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2.カイマンワニ

バビラス、石ワニ、などとも呼ばれることが多いワニ。カイマン類の皮は、全体に骨質部が多く、硬いため、利用されるのは主に骨質の無い、顎から脇腹の部分になります。これを「サイド」「テンガサイド」と読んでいます。

イ. メガネカカイマン

この種の皮は全体に骨質部が多く、硬いため、利用されるのは主に骨質の無い、顎から脇腹の部分になります。先ほどもご説明しましたね。これを「サイド」「テンガサイド」と読んでいます。丸みを持った特性を活かし、ベルトや時計バンド、印鑑ケースなどに使われています。

なお、近年、飛躍的な技術向上により、骨と呼ばれる硬い部分も柔らかく仕上げられるようになったため、用途も広がりつつあります。

南米の北部、中部及び中米の、沼や河川に広く生息しています。現在はコロンビア、ベネズエラからアメリカ、ヨーロッパ、日本などに輸出されています。

ロ. パナマメガネカイマン

パナマメガネカイマンは、(イ)のメガネカイマンに比べ、骨質部が少なく柔らかいところから、比較的広い範囲の製品に用いられています。また、近年では技術的な向上により、多様な仕上げも可能となり、ファッションにあわせた、ソフトなマット仕上げの革も生産されております。腹部及び背部を活かしたハンドバッグ、小物類が多く作られています。

アメリカ、メキシコでは、カイマン背部の凹凸(背鱗板)を活かした、カウボーイブーツが人気を博しています。日本では、脇腹部分を、主に時計バンド用として使用しています。

生息地は中央アメリカ。現在はコロンビア、ベネズエラより、養殖によるカイマンの革が、アメリカ、ヨーロッパ、シンガポール、タイ、日本などへ広く輸入されています。

次回もワニ特集が続きます。背ワニ、という種類のワニ革をご紹介いたしますので、どうぞお楽しみに。この機会から、ワニ革に興味を持って頂けたら幸いです。

 

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