革連載NO.04 ワニ革について その3

第四回目も引き続き、ワニ革についてご紹介させて頂きます。今回は背ワニについてです。背ワニとは、ワニの肚(腹)の部分を割き、頸部から背部の凹凸を活かしたタイプの革です。

ワニの頭部を取り除いた、後頭部にあたるところに、”後頭麟板(こうとうりんばん)”と呼ぶ隆起があり、続いて頸部に”頸麟板(けいりんばん)”と呼ばれる特徴のある隆起があります。また、背の部分には”背麟板(はいりんばん)”と呼ばれる隆起があります。天然の美しい造形であるクラウンと背麟板が背ワニの商品価値を高めています。

03291751_4f7422921d6eb
ワニ革 ハンドバッグ 横長 レッド

イ.イリエワニ

イリエワニは、頸部の後頭鱗板が、ほとんど見られません。頸鱗板は、ひとまとまりになっており、大型の4枚が四角形に並び、その左右に小型の鱗板が、1枚ずつ並んでいます。背部の背鱗板は、クラウンのかたまりから大幅に離れたところから、規則正しく16〜17の横列、6〜7の縦列に並んでいます。

ロ.ニューギニアワニ

ニューギニアワニの後頭鱗板は、大型のものが4〜6枚、横一列に並び、頸鱗板は、頸部中央に大型の4枚が、四角形に並びその左右に小さい鱗板が、1枚ずつ並んでいます。背鱗板は、頸鱗板から離れてやや規則的17横列、6〜10の縦列に並んでいます。

ハ.ナイルワニ

後頭鱗板は、1横列で、4〜6枚の大型鱗板からなっています。頸鱗板は、ひとまとまりになっており、大型の4枚が四角形に並び、その左右に小形の鱗板が、1枚ずつ並んでいます。背鱗板は、頸鱗板のかたまりから離れて、比較的規則正しく17〜18横列、8〜9縦列に並んでいます。

ヘ.シャムワニ

シャムワニの後頭鱗板は、4〜6枚で1横列。頸鱗板は、ひとまとまりになっていて、大型の4枚が四角形に並び、その左右に小型の鱗板が、1枚ずつ並んでいます。背鱗板は、頸鱗板のかたまりから離れて、規則的に16〜17横列、ほとんどの固体で、6縦列となっています。

03311127_4f766b8b0b4b5
ワニ革 ハンドバッグ 横長 ブラック

ホ.ミシシッピーワニ

アリゲーターの後頭鱗板は、2〜3横列に並び、各列にある鱗板の枚数は異なります。頸鱗板は、2横列に並び、各列とも鱗板は2枚ずつあり、このひとまとまりの頸鱗板の後方に、小型の鱗板が1対あります。背鱗板は、頸鱗板のかたまりから離れて、規則正しく17〜18横列、8〜10縦列となっています。

ヘ.メガネカイマン

カイマンの後頭鱗板は、2横列で、各列とも大型の鱗板が6〜8枚あります。 頸鱗板は、ひとまとまりになって、4横列あります。最初の2横列は、4枚の大型鱗板からなり、後ろ側の2横列は、2枚の大型鱗板からなっています。背鱗板は、頸鱗板のかたまりから離れて、規則正しく17〜18横列、8〜10列となっています。

こちらでワニのご紹介は終了です。次回から、エキゾチックスキンの中でもポピュラーな素材として人気を集めているトカゲについて、ご紹介していきます。

Follow me!