革連載NO.01 エキゾチックスキンの魅力

ワニ、トカゲ、ヘビ、オーストリッチ、エレファント、シャーク、ベッカリー、アザラシ、オットセイ、などなど、これら魅力的な動物から作り出される革は、エキゾチックスキン、と呼ばれています。エキゾチックスキンには不思議な魅力を感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

特に、個性的な表情や、風合いは大きな魅力です。ファッション業界でも、多くのデザイナーたちが、その魅力に心を奪われ、素敵な皮革製品をつくり出してきました。

各種のエキゾチックスキンには、独自の素材的な特徴と存在感があります。中でも希少性の高い品種の素材は、大切な天然資源の保護の精神から計画的な有効利用が望まれています。決して、商品のため、利益のために乱獲していいものではありません。その自然に対する敬愛をこめてこそ、はじめてエキゾチックスキンの希少性、魅力に気づくことも出来ます。
ワニ 2WAYバッグ ハンドバッグ ショルダーバッグ ブラック シャイニング仕上げ
天然の最上級カイマンを贅沢に使用した高級感溢れるファッションバッグ。
持つ人の品格を一層際立てる上質素材。立体的な表情の美しさとシャイニング加工による輝くような艶と光沢。デザインは飽きの来ないシンプルな造り。
見た目だけではなく、収納力にも優れ機能性も抜群です。

自然に対する保護の認識は、世界共通のものです。同時に、エキゾチックスキン類を取り扱う企業にとって、守るべき大切な信念でもあるのです。特に、ワシントン条約については、皆さんご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ワシントン条約

自然保護は、地球に住む全ての人類が協力しあってこそ、達成可能な「目標」です。地球に存在するありとあらゆる天然資源は決して、無限に湧き出てくるものではありません。いつでも、途絶えかねない、非常に尊いものなのです。

そこで、地球上に存在する野生動物や植物を保護し、絶滅から守るための提案が示されました。1972年、スウェーデンのストックホルムにて開催された「国連人間環境会議」席上のことです。野生動物保護活動が高まる中、1973年3月、アメリカのワシントンに世界約81カ国の代表が集まり、「野生動植物保護条約」を結びました。これがワシントン条約です。

正式な名称は「絶滅のおそれのある野生動物の種の国際取引に関する条約」といいます。日本は、1980年3月に批准し、同年11月に正式に加盟国となりました。海外では”CITES”と呼ばれています。ワシントン条約の加盟国は、2011年3月末現在175の国・地域となり、条約事務局は、スイスのジュネーブにおかれています。

ただ乱獲するだけではなく、私たちは尊い動物からエキゾチックスキン、という魅力的な素材を貰い、クリエイティブな商品に触れることができている、ということ。その実感を持ち、触れて、感じてこそ、本当の革製品の魅力を実感できます。

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ダイヤモンドパイソン ヘビ ハンドバッグ チョコ
細かなダイヤ型の斑紋が連続的に美しく並ぶダイヤモンドパイソンの革を豪華に使用しました。
ワイルドな素材感と美しく並んだ鱗の繊細さが魅力的なパイソン。独特の際立ちは世界にたった一つだけの美しい仕上がりです。見た目の迫力からは想像できないような優しい手触りが特徴の天然素材です。使い込むほどに艶が増し、表情が変化していきます。革の変化を楽しみながら、長くご愛用いただけるバッグです。

革製品は自分のパートナーのようなもの。使えば使うほど形状を変え、自分自身にフィットした商品へと変化していきます。それは、革製品がただの道具ではなく、生きているからに他ならないのです。生きている商品を手にしている実感こそ、革製品を手にする上でとても大事な魅力なのだと感じています。

次回から、エキゾチックスキンの種類と特徴についてまとめていきます。ぜひ、この機会にエキゾチックスキンの魅力を知ってもらえたら幸いです。